フラメンコのドキュメンタリー映画「衝動」を観ました。
ロシオ・モリーナのステージ制作の過程を描いたこの映画は、これまでみたフラメンコのドキュメンタリー映画よりもフラメンコだったかも。
映画館で仁俠映画を観終わった後は、肩で風を切って歩いてしまうのと同じことになりました。
帰りに寄ったコンビニで歩いてると、フラメンコのコンパスで歩いてる自分に気がつきました。
フラメンコの曲がずっと流れていたからでしょうか。
フラメンコを踊る時の表現を「衝動」と呼ぶとすれば、この映画のタイトルは俊逸です。
曲がかかると、モードにスイッチが入ると、身体が自然に身体が動くのです。
それを要約すると「衝動」かもしれません。
スペインが誇る天才フラメンコ・ダンサー、異次元のステージ/映画『衝動 世界で唯一のダンサオーラ』予告編
17歳でソレアの振り付けをして初めて踊った時の感覚を忘れきれず、今も追い求めているとのこと。
突き詰めて突き詰めて、その上で絞り出された表現をみて、彼女の母親が心配する気がわかる気がしました。
前衛的でありながら、ずっとフラメンコであり続ける彼女のパフォーマンスのように、この映画もフラメンコでした。
ラ・チャナと一緒のパフォーマンスが私は一番好きでした。
できうるなら、17歳の時に踊ったソレアを観たいです。そのためには、これからも、彼女のパフォーマンスを追い続けていかないといけないのでしょう。